お墓を守っていくことの難しさ

両親は生前に東京都が運営している都立小平霊園に、自分たちの墓地を購入し墓碑も建ててありましたので、亡くなった後も慌てることがありませんでした。
そこは芝生墓地と呼ばれている広めの区画で、隣の墓碑とも少し距離があるのでゆっくりとお墓参りをすることが出来ます。霊園内では車で途中まで行きそこから徒歩で5~6分のところに実家のお墓があります。

父が先に亡くなっていましたので、母は私達娘と一緒にお墓参りをするのが嬉しそうでした。それぞれの区画が広めなので私達は持参したシートを芝生の上に敷き、お墓の前で持ち寄ったお菓子やお弁当を広げ母を囲んで生前の父の話しや、何気ない話をするのが楽しみでした。

母は私達姉妹の長姉の嫁ぎ先のお墓がこの霊園にあって、一緒にお参りをしたときに気に入って購うことを決めたのです。
墓地は多数の応募者の中から抽選によって購入する権利が貰えるのですが、母は親戚と一緒の霊園に自分達のお墓があれば誰かがお参りに来てくれるから寂しくないと話していました。

実際二つの墓地は約10メートル位離れた位置にあるので、霊園に行った時は両方のお墓にお参りをしてきていました。
しかし私達姉妹も高齢になってきていることに加え、それぞれが嫁いでいる身であるため実家のお墓をこれからも守っていけるのかという問題が出てきました。

かと言って自分達の孫に墓守をさせること等有り得ないことで、皆で話し合いの結果合祀にすることにしました。今迄使っていた墓地は更地にして返さなければなりませんので、霊園の管理事務所の方や、石屋さんにもお世話になりながら手続きをしました。何だか寂しい気もしますが安堵感もあります。

私達の決めたことを天国にいる両親もきっと受け入れてくれていると思っています。